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山口喜久二式自然養蜂とは

ミツバチの生態と摂理を重んじ、ミツバチを酷使しない養蜂

蜂場の巣箱の脇に水飲みトレイを設置する

ミツバチは水を大量に必要とする昆虫です。通常は水を求めて4〜5km先まで飛んでいきますが、 体力も相当消耗してしまいます。
そこで、山口喜久二式自然養蜂では、ステンレス製のトレイを巣箱の近くに設置し、遠くまで飛んで行かなくても巣箱のすぐ近くで水を求められるように工夫を施しています。

人工王台数は最大で100個以下とする

一般の産業養蜂では200個以上の人工王台枠を使用しますが、大量に人工王台枠を使うと、栄養価の低い、活性の乏しいローヤルゼリーしか作れません。
一方で働き蜂にローヤルゼリーを分泌させすぎると、通常より短期間の15日から20日位で死んでしまい、群が弱群化してしまいますが、山口喜久二式自然養蜂では人工王台使用個数は最大で100個未満と定めています。

ミツバチの稼動ローテーションは常に25%とする

高品質ローヤルゼリー生産の為には天然の花粉とハチミツが必要で、働き蜂も元気でなければなりません。
山口喜久二式自然養蜂では、働き蜂の健康維持を考えて人工王台の数を少なめに抑えると同時に、蜂のローテーションを必ず行ってミツバチを常に健康で強い群に維持します。
生産効率こそ良くありませんが、100群の巣箱があれば、その内の25%に当る25箱のみをローヤルゼリー生産に使うように管理しています。

ローヤルゼリー生産を行う際の人工王台への働き蜂幼虫は、孵化後2日齢の小さな幼虫を使用する。タンパク質中のアピシンが最大となる時間帯に採乳するよう工夫している。

女王蜂の産卵作業は昼夜兼行で行われ、産卵のタイミングは朝早く、昼から午後にかけて、夕刻から夜中に至る時間帯、と場合によって異なります。これに対して人工王台への移虫作業は午後の陽射し の高い頃に行われるのですが、2日齢までの小さな幼虫を探すことの出来る熟練技術が必要となります。働き蜂育児房で働き蜂として育てられる幼虫には、孵化して3日目までは僅かなローヤルゼリーが与えられ、その後、離乳食として柔らかめのハチミツと花粉のミックス食で育てられて21日間で成虫として羽化出房します。 離乳食としてミックス食が与えられ始めた3日目後半の幼虫を人工王台に移し替えると、必然的に王台内で脱糞をし、ローヤルゼリーにも不純物が混ざってしまうため、山口喜久ニ式自然養蜂では、人工王台への移虫に使用する幼虫は2日齢後半の極めて小さい幼虫を使うことを大原則としています。

蜂場濾過の重要性

タンパク質は魚でも肉でも、そして豆でも腐りやすい性質を持っています。ローヤルゼリーも主成分がタンパク質なので、同じことがいえます。
ローヤルゼリーを人工王台から採取すると、その中に巣の欠片や塵等の不純物が沢山入ってしまうため、採乳後直ちに濾過する必要があります。しかも採乳後は2℃での保管が絶対条件です。最も正しいあり方は蜂場の現場で養蜂家の手による濾過機を使用しての蜂場濾過がベストです。

蜂場に発電機を持ち込み、採乳直後に冷蔵庫保管(2℃)

中国の産業養蜂では、各地の養蜂家が持ち込んできた常温に晒されたままのローヤルゼリー原乳は、一旦低速冷凍庫に納められ、養蜂家たちが去って行った後に解凍して、大きな布を使った極めて原始的な方法によって濾過をします。
その後均一化のために直径1m以上の大きなミキサーで攪拌し、1kg詰、5kg詰の荷姿に整え、終わると再び冷凍庫内に保管されます。
ローヤルゼリーの主成分はタンパク質であることから、こうした工程では鮮度も活性も損なわれてしまいますが、山口喜久二式自然養蜂では、蜂場での速やかな濾過を徹底しています。
濾過されたローヤルゼリー生原乳は遮光容器に納められ、衛生的に2℃で保管された後、輸出向けの荷姿に整えた後に冷凍保管されます。

「優質優価」の原則

契約養蜂家に対して、山口喜久二式自然養蜂の技術生産指導を行い、叩き買いをするのではなく、生産者と正当な価格で取引をする「フェアトレード」を徹底しています。
生産者に仕事の機会を提供すること、生産者の資質の向上を目指すこと、生産者に対して公正な対価を支払うことを行っています。現地での「優質優価」の実践が評判となり、門源に入境する養蜂家も増えました。
生産者との信頼関係を大切にし、最高の原料を作り出すことに最も力を入れています。

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